「Bioscience in Space」セミナー開催のお知らせ → 成功裏に終了いたしました!
協賛:有人宇宙システム株式会社
国際宇宙ステーション(International Space Station: ISS)は1998年から運用を開始し、地球低軌道 (low Earth orbit: LEO)特有の条件下での科学実験を重ねてきましたが、2030年にその任務を終える見込みです。post ISSとしてのLEOの商業利用プロジェクトであるCommercial Destinations in LEO(CDL)がアメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration: NASA)主導で開始されており、欧米ではこの分野への民間企業の参入が活発になっています。さらには、アルテミス計画がアメリカ合衆国政府から打ち出され、その補給基地としてpost ISSのLEO宇宙施設、あるいはISS技術を応用して計画されている月の低軌道上のGatewayにおいて、ビジネスチャンスが期待されています。こういった背景で、2020年度に43兆円だった宇宙産業市場が2040年度には120兆円となると試算されています。
CDLでは様々なビジネスモデルが検討されていますが、その一つが宇宙におけるバイオ実験とバイオ製品の製造です。米国では、NCATS(National Center for Advancing Translational Sciences)主導でTissue Chips in Spaceというプロジェクトが進行中ですが、この他にも欧米では民間企業によって様々なバイオ系の実用化検証が行われています。例えばSpace Tango社では、地上で培養したヒト細胞を培養したままISSに輸送し、ISS上で培養した後、培養したまま地上に持ち帰り、さらに地上で培養を続けるという実験に成功しています(https://spacetango.com/latest/successful-live-return-for-space-faring-blood-cancer-stem-cells/)。
本セミナーでは、宇宙でのヒト細胞培養やタンパク結晶精製などを例として取り上げ、皆様方の宇宙分野における新事業開拓の一助にさせていただきます。
沢山の皆様方のご参加をお待ち申し上げます。
概要
| テーマ | 産業分野におけるヒト細胞の利活用推進のために | 
|---|---|
| 開催日時 | 2023年 7月13日(木) | 
| 会場 | アルスホール (茨城県つくば市吾妻2丁目8番地 つくば文化会館アルス2階) 最寄り駅はつくばエクスプレス線つくば駅です。お車でお越しの方は、近隣の有料駐車場をご利用ください(駐車券の発行はいたしません)。 | 
| 参加費 | 10,000円 銀行振込のみで申し受けます。 | 
| 定員(申し込み順) | 100名 | 
プログラム
| 13:20~13:30 | 趣旨説明 | 金森 敏幸(メドテックコンサルティング) | 
|---|---|---|
| 13:30~14:10 | (リアル・オンライン) Axiom Space: The Next Frontier for Biomedical Innovation | 概要: 欧米では多くの企業が宇宙の商業利用に参入しているが、Axiom Space社はその旗頭の1社である。同社は、民間で初めて宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに送った実績で知られているが、宇宙空間でのbiomedical businessの展開にも積極的である。その責任者が概要を紹介する。 演者: Pearly Pandya (Axiom Space) | 
| 14:10~14:50 | 宇宙の商業利用 | 概要: LEOを中心とした宇宙の商業利用の動きについて、国内外の動きを紹介する。 演者: 佐藤 巨光(有人宇宙システム) | 
| ~ 休憩 ~ | ||
| 15:00~15:30 | 高品質タンパク結晶の生成技術:試料調製から宇宙実験まで | 概要: コンフォーカルサイエンス社は独自に開発したカウンターディフュージョン法により、地球低軌道上において超高品質のタンパク結晶を作製する技術を有しているが、その概要を紹介する。 演者: 田仲 広明(コンフォーカルサイエンス) | 
| 15:30~16:10 | きぼうでの実験の経験から | 概要: 演者は、国際宇宙ステーション上の「きぼう」において、胚からの発生に及ぼす重力の影響を明らかにする実験に従事した経験を有する。宇宙におけるバイオ実験への期待と課題について概説する。 演者: 伊藤 弓弦(筑波大学生物環境系) | 
| 16:10~16:50 | Cell Culture in Spaceの薦め, closing | 概要: NCATS主導で進められているTissue Chips in Spaceの他、国際宇宙ステーションでは様々な細胞培養実験が実施されている。その概要と狙いについて概説する。 演者: 金森 敏幸(メドテックコンサルティング) | 
| 17:15~18:45【予定】 | ネットワーキング(会場:会場未定) | |
各ご案内
1.参加登録
参加登録締め切り 7月 7日(金)23:59 → 10日(月)23:59 に延長しました。→ 終了いたしました。
2.懇親会について
今回、懇親会は行いません。
ネットワーキングにご参加ください。
ご質問等は、お問合せフォームよりご連絡ください。
